上海通信Shanghai Report
鉄道の旅〜上海虹桥火车站から
こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。
中国では昨年末、ゼロコロナ政策からウィズコロナxフルコロナに政策転換、徐々にではありますが、ビフォアコロナに戻りつつあるようです。国内移動の制限はほぼ撤廃され、出張や旅行など空路、鉄路、陸路とも、基本的に自由に、ストレスなく、動くことができるようになりました。
さて、上海には現在上海駅のほかに、上海虹橋駅や上海南駅という地方都市へのターミナルステーションがあります。その中でも、駅舎の総面積が24万平方メートル、ホーム16面30線と超大規模で、当然発着列車も多く、比較的市内からのアクセスもよくて、空港も併設されていることから、多く利用されているのが上海虹橋駅です。
鉄道のチケットは、もちろん駅でも発売していますが、スマホappを利用して予約購入ができます。簡単な荷物検査をしたのち、各出発ゲート(空港のゲートのようになっている)から、appのQRコードでホームに向かいます。
また、高速鉄道の車内は日本の新幹線に似ていて、自由席もありますが、ほとんどが指定席となっています。
大量の荷物を持ったお客さんが通路にごった返すといった昔の在来線の風景はみられず、時々風紀管理のおばちゃんが見回りに来たりして、車内の秩序は保たれています。しかしながら、日本ではマナー的に絶対に見られない、座席で携帯電話を使って大声で通話している人もいたり、勝手に人の席に座る人がいたりしまして、そのあたりが良くも悪くも中国的な風景です。
お弁当や飲料など(スタバのコーヒーも販売している)の車内販売も普通にありますが、驚きのサービスは、スマホappで途中停車駅ごとに地元の飲食店から外卖ができることです。停車するとオーダーしたものを積んで席まで届けてくれるというハイテクなサービスです。つまり、日本で当てはめると、東京から博多まで行くときに途中の大阪でたこ焼きとか551の豚まんをデリバリーしてくれるのです。
ちなみに、今回、飲料を買い忘れまして、車内販売で矿泉水つまりミネラルウォーターを購入したところ、なんと15元!!!ミネラルウォーターは普通3~6元くらいですので、とんでもない高額なんですが、パッケージをよく見ると、チベットの標高8848mから汲み取った”信仰の水”と書いてありますので、もし本当であれば15元の価値はありそうです。はい。
中国の鉄道の旅は、飛行機での旅では味わえない、昔から変わらないノスタルジックな部分とハイテクが融合した情緒豊かな時間を過ごすことができます。
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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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