上海通信Shanghai Report

都会のオアシス〜苏州河べりを歩く

2022年12月13日

こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。

最近は、それほど寒くない冬の日が続きます。

マスコミ報道の勢いに若干遅れる形で、街中ではコロナ規制が少しずつ緩和されてきたように感じます。一方で、季節性インフルエンザとも並行する形で、全国的なコロナ感染拡大が懸念されます。北京がだいぶひどい状況になっているようでして、上海も同じような状況に至るのは、もはや時間の問題かもしれません。仮に感染しても、無症状あるいは軽症で済むように、免疫力と体力を付けておきたいところです。

さて、上海市内を東西に横断して流れる黄浦江の支流に苏州河があります。
太湖の瓜涇口を源として発し、上海市街地の外灘北端にある外白渡橋の近くで黄浦江に合流、全長125km、うち上海市内を流れる距離は54km。明代までは太湖から海に出る最も大きな河川であり、当時の江南最大の都市であった蘇州にちなみ苏州河と呼ばれたようです。

河に沿って、遊歩道やランニングコース、それに所々リバーサイド公園あったりします。ジョギングやウォーキング、サイクリングをしている人もいるし、河沿いの公園で子供達が遊んだり、年配の方がのんびりしたり、時折釣りをしている人も見かけます。
また、川沿いの所々には、おしゃれなカフェなんかもあったりして、若い人も集まります。

昔ながらの街並みのなかに、近年、近代的なマンションやビルが立ち並ぶようになり、自然がいつの間にか失われつつあるように見える上海のなかにあって、市内をくねくね流れる苏州河は、上海市民のオアシス的な役割を担っているようにも見えます。

コロナ規制が厳しくて、なかなか市外へ遊びに行くことも容易ではない時間が続いている状況を考えると、街中を流れる河の存在は貴重な憩いの場所なのです。

***************************************
文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
***************************************