上海通信Shanghai Report

現代上海における人民の国営食堂

2022年09月23日

こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。

上海は、日中は秋晴れの日が増え、さわやかな、一年のなかで一番いい季節です。ただ、朝晩の寒暖差大きく、夜は20℃を下回ることも増え、半袖1枚では寒く感じます。

さて、人民广场来福士にある私たちのオフィス近く、第一百貨店の裏手に六合路という小さな路地がありまして、そこに中味合という人民の食堂があります。
おぼんを取って、自分で料理や主食を選んで最後に会計するという、いわば中国版まいどおおきに食堂です。というより、社員食堂とか、学食みたいなもんだと言ったほうがイメージしやすいかも知れません。

その昔、こういった食堂が中国のあちこちにありまして、10元とか15元くらいで、結構お腹いっぱい食べられて、私のようなプロレタリアートの憩いの場でもありました。

本日は、そとから覗くと、おばちゃんが手招きしてくれて、店内に入ると懐かしい気持ちになりました。
おかず2品、スープ、ご飯で36元、やっぱ30年で物価は多少上がっている(やや多く取りすぎ)。

このような店は、一昔前は全部国営食堂で、労働者のために朝昼晩とやっていて便利なのですが、夜は20時になると客がいようがいまいがお構いなし、私たちの仕事は終わりですとなって、従業員がみんなテレビの前に集まって、わいわいと中国連ドラを見ながら賄いご飯を食べはじめるのです。

サービスレベルが格段にアップした現代はそんなことはないけど、いまでもこのような昔ながらの食堂をたまに利用すると、共産主義中国が垣間見れた当時を懐かしく思い出します。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶応義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士
課程修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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