事例紹介

こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。

中国の暦、つまり農歴では、今年の春節は2月10日なので、あと1ヶ月ほどあります。毎年のことではありますが、年が変わったあと、この春節までの期間というのは、なんとも中途半端な時間がただただ流れていく感じで、中国ビジネスは年10カ月勝負と言われる所以なのです。

さて、オフィスから10分くらい歩いた南京西路沿いに、DAIKINさんはじめ、いくつか日系企業も入居している中欣大厦というオフィスビルがあります。そのビルの地下1階に、人民の食堂（People’s Restaurant）がありまして、さらにその奥に”明日葉”（あしたば）という昭和社員食堂的なジャパニーズレストランがあります。このお店は、たまたま南京西路をぶらぶら歩いていた時に、なんかたくさんの人がビルの中に吸い込まれているのを見て、きっと美味しいレストランがあるに違いないと勘が冴えて、ついて行ってみたら、やっぱり、という感じで発見したものです。

人民食堂の方は、列に並んで好きなものを選んでトレーにのせて行って、最後に精算するというスタイルです。また昭和的ジャパニーズ社員食堂の方は、入口のカウンターで注文、先払いしてから席に着くと、おばちゃんが定食を席まで持ってきてくれるというスタイルです。最初に行ったとき、ちゃんと席、わかってんのかな？と、ちょっとドキドキしましたが、カウンターのおばちゃんがどこに座ったのかを、ちゃんと目視しているようです。

日本食堂のメニューは、定食オンリーで、日替わり40元のほか、A～Eまでの定食45元（曜日によって微妙に変わり50元のものが登場する日もある）があり、必ずバナナがついてますし、セルフですが、食後のコーヒー紅茶（熱/冷）が無料サービスになっています。物価が高い上海の、更にど真ん中にしては、とてもコスパがよくリーズナブルです。

料理の味はどれを食べても素朴で美味しくて、量も適当、バランスもよく、なにより味噌汁がめっちゃ美味しいのです。ゆえにいつもとても混んでいます。ランチタイムど真ん中に行くと、大混雑して席がなくなったりしますし、運よく着席できてもオーダーが重なって出てくるのにも時間がかかるので、11:30～12:00の間に入店するか、13:00過ぎに行くことをお勧めします。

値段が高いだけであんまり美味しくないとか、お洒落だけど気取りすぎていて居心地が悪い飲食店が街にたくさん溢れるなかで、昭和の食堂を彷彿とさせるこのお店は、とても素敵な食堂です。高度成長期～バブル期、24時間戦っていたジャパニーズサラリーマンが、あの時代のノスタルジーに浸りながら、ランチタイムを過ごすのです。はい。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
文責
碧优缇商务咨询（上海）有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊