上海通信Shanghai Report

日本的飲食街~金虹桥JapanTown

2023年06月16日

こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。

地下鉄2号線X15号線娄山关路駅直結に場所に金虹桥という商業&オフィスビルがあります

オフィス棟には大手日系企業さんも結構入っていますし、併設するAPITAという日系スーパーは上海在住日本人にはなくてはならない存在です。そして、この商業施設の地下1階は、JapanTownというネーミングの日本的飲食街となっていまして、平日ランチタイムや週末には日本人だけでなく、多くの日本好き中国人が集まります。また、ディナータイムとなれば連日、独身、単身赴任者、家族帯同に関わらず、夜な夜なサラーリーマンたちで賑わいます。

なぜか、焼き鳥屋さんが多いのですが、ラーメン屋さん、焼肉屋さん、普通の居酒屋、海鮮のお店、北海道料理屋さん、お好み焼き屋さん、インド系料理屋さんなどなど、そしてコメダコーヒーもあります。

このような日本的な飲食街は8割9割は日本人客かと思いきや、上海には日本文化が好きな中国人が想像よりたくさんいまして、この日本的飲食店街のお客さんの半分以上、6~7割くらいは中国人なのです。ただ、全体的には庶民的なお店ですので、中国人富裕層はいなくて、中間層以下の方々や日本アニメ好きZ世代の若者が多いです。

また、この中国人のお客様には特徴がありまして、居酒屋に入店してお酒を飲まずに食事だけをしますし、ケーキを持ち込んで誕生会をやっちゃう若者たちもいます(お店によりますし、最近は持ち込み禁止の店も増えました)。当然客単価は上がらないのですが、いま上海の日本料理屋さんは日本人だけを相手にしていてもマーケットから支持されないというのが定説で、中国人の間で人気になってはじめて長く商売をやっていけるようです。少なくても客の半分は中国人でないと、店がもたないそうです。

そして、このような庶民的な日本的飲食店では、中国人の客単価が上がらないぶんを、日本人サラリーマンが毎日泥酔して平均的な売り上げをアップさせて、お店の存続を支えているのです。はい。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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