上海通信Shanghai Report

中国を正しく生き抜くための中国語講座~第97回「代言人」

2024年05月25日


イラスト:Liya

こんにちは。Beauty Works Shanghaiの清水です。

今週のサバイバルチャイニーズは、代言人(dai4 yan2 ren2)、日本語的発音”だいいえんれん”で、意味は代弁者とかスポークスマンですが、広告の世界では(ブランド)アンバサダーと言った方がしっくりくるかと思います。

日本でいうところの、企業や商品の顔になるタレントのことです。代言人と契約した企業さんは、CMやKV、各種販促プロモーション、イベントなど幅広く起用します。

有名で人気のある歌手や俳優ともなると、目が飛び出るくらいの契約金額になりますが、それでも、企業がこのような人気タレントを自社のブランドアンバサダーとして起用するのは、商品購入や認知アップ、イメージアップに絶大なる影響力があるからです。日本でも旧ジャニーズ系のタレントのファンなんかで同じことが起こるのかもしれませんが、中国でも人気タレントのファンは、食品だろうが、飲料だろうが、化粧品だろうが、とにかく自分が支持するタレントがアンバサダーに起用された商品を買いまくるのです。

ただし、日系企業がこのような大物タレントをアンバサダーに起用したときは、当然大きなリスクも伴います。個人的なスキャンダルもそうですが、タレントのSNS上での発信内容が炎上したりすることがしばしば見受けられます。特に日本が絡むようなことになりますと、必要以上に炎上してしまいます。もしそうなると、ブランド側に大きなマイナスイメージとなりますが、損害賠償請求をしても、多くのタレントは個人事務所で支払い能力がない場合がほとんどで、泣き寝入りになってしまうのです。中国においてのアンバサダー起用は、日本以上に、まさにハイリスクハイリターンのマーケティング手法となっていますが、短期間で一気に知名度を獲得したり、売上を伸ばしたりする場合は、とても有効な手段です。

***************************************
文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
***************************************