上海通信Shanghai Report

中国を正しく生き抜くための中国語講座~第95回「平台」

2024年05月11日


イラスト:Liya

こんにちは。Beauty Works Shanghaiの清水です。

今週のサバイバルチャイニーズは、平台(ping2 tai2)、日本語的発音”ぴんたい”で、意味はプラットフォームです。

もともとは、駅のプラットフォームにことですが、現代社会におきましては、デジタル用語としてのプラットフォームを意味します。ちなみに台湾とか香港とか中国の南のほうでは、プラットフォームのことを月台(yue4 tai2)と言ったりしますが、これは露店で月見をする台から転じた単語のようです。

とはいうものの、普段のビジネスなんかでは、どちらかというと、デジタル用語としてのプラットフォームとして使うことが多く、わりと使用頻度が多い単語です。

その意味はとても幅広いですが、一般的にわかりやすいのは、米国のGAFA(Googl、Amazon、Facebook現Meta、Apple)や中国のBATH(Baidu、Alibaba、Tencent、Huawei)のような企業のことを平台企业(プラットフォーム企業)と言うので、「ああ、なるほどね」と、イメージできるかと思います。

日本(人)はあまりプラットフォームビジネスは得意じゃない感じがしますが、米国でも中国でも、日々どんどん新しい平台企业(プラットフォーム企業)が登場してきては消えていきます。日本企業は与えられたプラットフォームの上で、一生懸命努力するんですが、結局気が付くと最後に利益を得るのはこの平台企业であり、日系企業も最近そのことにようやく気が付いてきたようです。もともと与えられたプラットフォーム上のルールの中で一生懸命努力するのが得意な日本人が、都合が悪くなるとそのルールそのものを変えてくる中国で生き抜くのはとても大変なのです。はい。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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