上海通信Shanghai Report

中国を正しく生き抜くための中国語講座~第85回「手机」

2024年03月02日


イラスト:Liya

こんにちは。Beauty Works Shanghaiの清水です。

今週のサバイバルチャイニーズは、手机(shou3 ji1)、日本語的発音”しょうじー”で、意味は携帯電話です。

中国で、携帯電話つまりスマホは、いまや生きていくうえで、命の次に大切なツールになっています。日本よりもはるかに、キャッシュレスが当たり前となっていることをはじめ、配車サービスとか、デリバリーサービスとか、ECとか、、、とかとか、中国人でだろうが、外国人だろうが、市民生活をするうえで、すべてのベースが携帯電話であり、ゆえになくてはならないものです。なので、万が一スマホを失くしたりすると、人生が終わったような気持ちになるし、実際にえらい目にあうわけです。
その昔、スマホはおろか携帯電話やパソコンすらなかった時代のことを若い人に言うと、どうやって仕事してたんですかぁ?よく生きていましたね?とか、シーラカンスを見るような目で見られるのです(笑)。
“手机“という可愛らしい単語が市民権を得たのは、割と最近の話でして、その前には、“大哥大“とか言われていたりしました。つまり、初期のころには、香港のマフィアが使うものだったわけです。中国では、もともと固定電話があまり普及していなかったので、携帯電話があっという間にマーケットを席巻します。はじめは、トランシーバーみたいなデカい代物で、電池は重いし、1時間しかもたないし、、、みたいな。とても、庶民が持てるようなおもちゃではありませんでした。
ハードも栄枯盛衰、米国モトローラ、フィンランドノキアからはじまり、日本ブランドも参戦した時代もありましたが、いまでは、iPhoneと国産ブランドが市場を凌駕しているのです。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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