上海通信Shanghai Report
中国を正しく生き抜くための中国語講座~第78回「老师」
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こんにちは。Beauty Works Shanghaiの清水です。
今週のサバイバルチャイニーズは、老师(lao3 shi1)、日本語的発音”らおしー”で、意味は先生(一般的には教師)です。
日本語でいう”先生”というのは、中国語の場合は、男性に対する「さん」のことで、たとえば、中国語で”清水先生”といえば、教師のことではなくて、「清水さん」ということになります。
一方、老师は、日本語の”先生”と同じように、ちょっと格上というか、何か資格を持って仕事をしている尊敬に値するような職業の方に対して使います。なので、一般に、「清水老师」といえば、学校の清水先生(教師)ということになりますし、またその他、所謂士業、弁護士、税理士、会計士などにも使います。
日本では病院のお医者さんも先生と呼んだりしますが、中国では、医生とか大夫とか言います(一説には方言で”先生”を使う地方もあるらしいけど、ワタシは聞いたことがない)。
教師のことを、”先生”という軽いノリではなくて、”老师”という年配者を敬う表現をするところに中国の儒教精神の一端を垣間見ることができます。
ちなみに、”老”は一般に年配者に使い、人生の先輩としての尊敬の念を示します。人の姓の前に付けて、親しみも込めて、例えば王さんなら「老王」、陳さんなら「老陳」と呼んだりします。
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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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