上海通信Shanghai Report

中国を正しく生き抜くための中国語講座~第74回「超市」

2023年12月16日


GraphicDesign:Liya

こんにちは。Beauty Works Shanghaiの清水です。

今週のサバイバルチャイニーズは、超市(chao1 shi4)、日本語的発音”ちゃおしぃ”で、意味はスーパーマーケットです。

超市は超级市场の短縮形でして、”超级”はスーパーの意味、”市场”はマーケットの意味ですので、外来語の意味がそのまま中国語になっているパターンです。

その昔は、小規模なものを门市部とか小卖部とか呼んだり、魚とか肉、野菜なんかを販売している場所を普通に市場と呼んでいましたが、海外から大規模なスーパーマーケットという業態が参入してきまして、新たに超级市场=超市という単語が登場しました。

当初は日系や欧米系メガの存在感が絶大でしたが、いまでは盒马なんかの民族系も消費者から大きな支持を受けています。上海での 日系スーパーと言えば、ユニーがこちらではAPITA、APIOとかのネーミングで知られていて、日本的な品ぞろいで日本人のみならず中国人にも一定の人気があります。さらに、シティスーパーのような高級スーパーマーケットとか、欧米系ディスカウントのALDI(奥乐齐)とかカルフール(家乐福)なんかが中国でも有名です。また、首都北京や四川省成都市にはイトーヨーカドーさんが数店舗、店舗展開しています。

もちろん、これらのスーパーマーケットは衛生的ではありますが、値段もそれなりに高い(街の市場1.5~2倍くらい)ので、多くの一般庶民は通常、昔から存在する市場で買い物をします。私は、単身赴任なので、量り売りで大量に買ってももったいないし、個包装になっているほうが便利なので、多少割高でもスーパーマーケットやコンビニを利用することが多いです。

ちなみに、30年前私が住んでいた広東省広州市には、スーパーマーケットなんかなくて、野生の匂いがする動物園みたいな市場があちこちにありました。駐在員さんたちも仕方なくそんなローカル市場を利用していましたが、時々返還前の香港に出かけたときに、日系百貨店のデパ地下で買い出しをするのがとても楽しみだったことを懐かしく思い出します。その後広東省には当時のジャスコ(現在イオン)なんかが進出してきました。

そして、現在でも、ローカル系、日系、欧米系のスーパーマーケットが14億人の胃袋を狙って、熾烈が流通競争を繰り広げているのです。

***************************************
文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
***************************************