上海通信Shanghai Report
中国を正しく生き抜くための中国語講座~第48回「宠物」
こんにちは。Beauty Works Shanghaiの清水です。
今週のサバイバルチャイニーズは、宠物(chong3 wu4)、日本語的発音”ちょんう”で、意味はペットです。
上海では、富裕層は勿論のこと、アッパーミドルの間でも空前のペットブームです。基本的には犬や猫ですが、その他の小動物もあります。なので、ペット関連マーケット(用品もあれば、専用美容院や飲食店、病院なんかも含めて)は爆発的に拡大し続けています。
ワタシは広東省の生活も長いのですが、食在广州(食は広州にあり)の街では、その昔、空を飛ぶものは飛行機以外、四つ足のものは椅子と机以外なんでも食べると言われていまして、ペット=食材をイメージしてしまいます(笑)。なので、休日、公園なんかで、ペットを散歩させてる光景を見ますと、なんとも複雑な気持ちになるとともに、庶民レベルでの経済発展を垣間見るのです。
現代、小動物を食材として堂々と売っているような市場は、少なくても大都市にはなくなりました。恐らく、2000年代前半あたりのSARSや鳥インフルエンザの発信地と疑われたりしたことから、法令などで禁止になったものと思われます。ただ、いまでも地方都市というか、かなり田舎の町や村なんかに行くとインフォーマルなマーケットがあるようです。食文化というものはなかなか短時間では変わらないのです。これもまた、都市部とそれ以外の地域の経済格差を感じる一面でもあります。
上海の繁華街では、週末になると、ペットをテーマにしたイベントもたくさん開催されていますし、ペットを飼っている人=生活に余裕があるお金持ちというロジックで、ペット保有者をターゲットとするようなマーケティング手法まであります。
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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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