上海通信Shanghai Report

中国を正しく生き抜くための中国語講座~第47回「蘸面」

2023年06月11日

こんにちは。Beauty Works Shanghaiの清水です。

今週のサバイバルチャイニーズは、蘸面(zhan4 mian4)、日本語的発音”ざんみえん)で、意味はつけ麺です。

上海にもつけ麺屋さんというものが複数あります。1955年に日本のつけ麺が発祥したと言われている大勝軒も上海にありまして、日本人にも中国人にもとても人気です。

つけ麺というものは日本人が考え出したもので、日本発祥の食べ物だと思っている人も多いかと思いますが、ところが、陕西省の伝統的な食べ物に、実はこのつけ麺に近いものがあるのです。蘸水面と呼ばれている食べものです。陕西省の省都はシルクロードの起点である西安、太古の昔から貿易の起点であるこの地から、世界へ食文化が拡散し、それぞれの国や地域で、変化していったのではないか、といった食文化ロマンに思いを馳せます。

さて、基本的に面文化が結構発達している中国では、各地域ごとにとても特徴的な独自の面文化がありまして、上海のような大都市には、これら地方の様々な面を提供するご当地専門飲食店がありまして、その気になれば中国全土を旅行しなくても、それなりに中国各地の面を味わうことができます。ぜひ、チャンスと時間がありましたら、ご当地面食べ歩きをしてみてください。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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