上海通信Shanghai Report
中国を正しく生き抜くための中国語講座~第27回「高铁」
(左)高铁 (新幹線) (右)火车(在来線)
こんにちは。Beauty Works Shanghaiの清水です。
本日、中国的除夕(chu2 xi1)=大晦日、明日は春节(chun1 jie2)を迎えまして、本日から27日まで中国人が命の次に大切に思っている春節休みです。
今週のサバイバルチャイニーズは、高铁(gao1 tie3)です。日本語表現”がおてぃえ”で、高速鉄道の短縮形、意味は日本でいうところの新幹線のことです。
中国に新幹線というものが登場してきたのは2007年ころで、瞬く間にそれまでの中国の鉄道輸送の常識やスタンダードを変えてしまいました。日本の”のぞみ”のような愛称は「和谐号(he2 xie2 hao4)」や「复兴号(fu4 Xing4 hao4)」といいます。また、車両は、ドイツ、フランス、カナダ、日本(川崎重工さん)など海外の技術(中国独自改良版もあります)で作られたものです。
現在、中国の鉄道網は約15万kmで、その1/4ほどの4万kmが高铁になっていて、この長さは世界の高速鉄道の2/3を占めています。なにごともダイナミックなのです。中国的高铁のトップスピードは時速400kmを超えることもありまして、平均的にはだいたい時速300~350kmくらいのスピードを出します。心臓の弱い人は注意しましょう。
因みに、現代人にとっては当たり前のように思ってる高铁ですが、在来線が時速50kmほどのスピードしか出ないことを考えますと、昔の中国を知っている人にとっては、その革命的な進化にほんとに驚かされるのです。
例えば、北京~上海間の高铁での所要時間は早い列車では5時間程度、在来線時代の半分以下でして、飛行機を利用する際のトータル時間や料金、そしてDelayすることのリスクを考えると(高铁はほとんどDelayしません)、高铁での移動を選択するひとも多くいます。
また、車両内も整然としてとても清潔、統制されていて、在来線の硬座(木の固い椅子で長時間座ると痔になる危険がある)とか软座の区別はなく、座席シートの座り心地も快適、通路でのぐちゃぐちゃに混乱した状況は微塵も見られません。
いま、ゼロコロナ政策も転換され、大きなストレスなく国内旅行や出張もできるようになりました。また、明日からは春節休み、大都市からは3年ぶりに帰省する中国人がたくさんいまして、主要駅は一昨日あたりから大混雑しています。
なるべくなら、このようなピーク時を避けて、ゆったりと余裕をもって、ぜひ、高铁の旅を楽しむことをお勧めします。
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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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