上海通信Shanghai Report
中国を正しく生き抜くための中国語講座~第16回「淘宝」
こんにちは。Beauty Works Shanghaiの清水です。
今週のサバイバルチャイニーズは、淘宝(tao2 bao3)です。日本語表現”たおばお”です。
淘宝は、中国IT最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)が2003年に設立したCtoC型を軸とした会員数5億人以上のECプラットフォームです。
中国国内におけるEC市場の取引総額の半数以上のシェアを占めており、中国版Amazonといった方がわかりやすいと思います。
CtoC型を軸に会員数は5億人を超え、日本の楽天市場の20倍以上という売上規模です。
あえていえば、あまりにも経済に対する影響力が大きくなりすぎていることが、ビジネスとしての課題なのかもしれません。
さて、淘宝=タオバオとは「見つからない宝物はない、売れない宝物はない」という意味なのですが、その名の通り、ありとあらゆる物がここで売買されていますし、もっと驚くことは、物流の迅速さで、10元や20元ほどの安価な商品1つでも、数日(早ければ翌日)で家に届きます。
また、以前は「偽ブランド品」が出回ったこともあって、淘宝の中に正規ブランドだけを扱った「天猫(tian1 mao1)=Tmall(ティーモール)」が誕生しました。
中国は「上に政策アレば下に対策アリ」という成語があるようなお国柄ですので、なにをしても完ぺきな対策というのはないのですが、いまでは、比較的安心して利用できるようになっています。
因みに競合に、「京东」(jing1 dong1)というECプラットフォームがあります。
使用例:大部分商品在淘宝上买比超市便宜(da4 bu4 fen1 shang1 pin3 zai4 tao2 bao3 shang4 mai3 bi3 chao1 shi4 pian2 yi)=ほとんどの商品はスーパーマーケットで買うよりもタオバオで買ったほうが安い。
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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶応義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士
課程修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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