上海通信Shanghai Report

上海庶民の休日

2023年03月21日

こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。

さて、例年通り、突然やってきた春の陽気に誘われて、みなさん、週末に上海市郊外にピクニックにいきます。

地下鉄15号線の南方面終点に紫竹高新区という駅があります。ワタシの自宅最寄り駅から40分かかります。はっきり言って、一昔前は、上海の僻地でしたが、上海市政府の街づくり戦略で、ハイテク系工業団地ができてたり、一流大学のキャンパスをもってきたり(一時期早稲田が所沢にいったり、青学が相模原にいったりした感じ)して、無理矢理、街を作っています。

そこから、さらに徒歩40分、黄浦江が直角に曲がる前のまだ細い状態のリバーサイドに浦江第一湾公園という公園があります。遠いから、街なかよりは人が少ないし、何より日本人どころか外国人というものがいないので、気に入っていて、時々暇つぶしにやってきます。ただ、ここに公共交通と徒歩で来るのはたぶんワタシだけで、みなさんマイカーでやってきます。

暖かくなりますと、今流行りのテントなんか張りまして、レジャーを楽しみます。いま中国は密かにキャンプブームです。本格的なテントもあれば、ワンタッチで出来上がるような簡易テントもあります。ちなみに、日本との大きな違いは、ビールとかアルコールを飲んでいるような酔っ払いはいないことです(笑)。

そして、よくよく観察すると、このような無料の公園施設に来るのは、庶民というか、中間層のヒトたちです。もしかしたら上海人という人たちも少ないのではないかとも思います。恐らく、上海のアッパーミドルや、ましてや富裕層はこんなケチくさい公園には来るわけもなく、別荘とか、有料のリゾート施設に行くのです。それにしても、こういう庶民的な場所に来るような市民でも普通に自家用車くらいは持っているのね、って、感じです。駐車場に入るために長蛇の列ができているのです。

高度成長期の日本と、バブル期の日本が、混雑してます。

重要なことは、この、人口東京の2倍、2400万人都市上海だけを見て、これが中国だと思うのは大きな間違いだということです。はい。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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