上海通信Shanghai Report
上海アニメオタクの聖地
こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。
先週末、東京ビックサイトでは、コミックマーケットが開催されますが、上海でもアニメ、とりわけ日本のアニメはとても人気です。ワタシは、残念ながら、アニメにも、ゲームにも、そしてコスプレなんかにも、全く興味がないので、普段は気にも止めてなかったので、まさかここまでの一大マーケットが存在しているとは思っていませんでした。
ここ数年、クライアント様からZ世代に人気のアニメとのコラボ企画を提案して欲しい、あるいは何とかオタク系Z世代にアクセスしたいなどなどの、切羽詰まったリクエストを頂きます。身近なオタクさんからヒアリングしたりしまして、いろいろ調べたところ、南京東路界隈が聖地となっているとの情報を得たので、場違いとは認識してますが、とにかくそのエリアに潜入してみます。
地下鉄2号線x10号線南京東路で下車すぐ、万代魂というバンダイさんのフラッグシップストア→福州路の外文书店4階にあるAmimateという日本アニメを集めたショップ→广西北路にあるJungle密林というボロボロの怪しいオタクビル→人民広場に近いコナンカフェやCAPCOMストアがある新世界城と、通常絶対に行かないような場所に行ってみます。それにしても、週末とはいえ、信じられないくらい、若いひとたちで、どこもめちゃくちゃ賑わってます。コスプレしている人たちも一定量います。
勿論これらの場所には、最近台頭してきた国産アニメなどもあるのですが、やはりその中でも人気の中心は日本アニメです。バンダイさん、CAPCOMさんはじめ、多くの日系のアニメ、ゲーム産業が厳しい参入規制を掻い潜り、ビジネスを展開しています。中国では、いまや、欧米や中国ブランドに押され気味の日本の食品ブランドや消費財ブランド。その中においては、この領域は唯一勝てる産業だとも言えます。
いま、中国は、外国文化に対して一定の制限をかけていたりしますが、もし日本アニメに規制をかけたら、たぶん暴動が起きるような気がします。
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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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