上海通信Shanghai Report

ラグジュアリー商業ビル~静安嘉里中心その2

2023年06月08日

こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。

さて、上海にラグジュアリーオフィス静安嘉里中心には、1階や地下に多くの飲食店が入っていて、一日中ごった返しています。特に平日ランチタイムや夜になると、多くの人で賑わいます。

客を見ますと、新橋あたりで、よれよれのスーツとすり切れたビジネスシューズで、ワンコインランチを食べているようなサラリーマンは皆無で、100元(=日本円換算2,000円)以上はあたりまえのランチを平然とオーダーしながら、ランチタイムを楽しむビジネスマン、OLばかりです。また、アウトサイドのテラス席なんかでは、欧米人と英語でビジネスランチをするヤングエグゼクティブもたくさんいます。夜は夜で、ランチタイム以上に客単価が張るお店が多いのですが、これらのお店のほとんどが連日満席となります。

ちなみに、とんかつのさぼてんとか、高級食パンのお店とか、つけ麺屋さんとか、日系のお店もいくつか入居しています。

このような風景を見ていますと、1億総中流の日本と、不動産バブル経済社会で、米国よりもジニ係数が高くて格差がとめどなく広がる中国と、どちらが共産主義国家なのか、全くわからなくなるのです。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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