上海通信Shanghai Report

【C-Trend Watch】目指せ中国のケンタッキー~老乡鸡

2022年11月15日

こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。

上海は、一昨日から急に気温が前日の半分ほどになりまして、予想通り、”ある日突然冬”、になりました。

さて、”上海のトレンドを追う”をテーマに、不定期に配信する「C-Trend Watch」です。

今回ご紹介するのは、いま上海で大人気の老乡鸡という中国的ファーストフード店です。創業は、安徽省合肥、1982年のようですから40年になります。直営店で全国展開してきましたが、近年、FC展開もしていて、全国に1000店舗以上、上海市だけでも100店舗以上あります。同社のHP情報では、昨年の売上は、43.93億元(約880億円)で、公開されている数字上は2019年末から始まったコロナ禍をものともせずに着実に事業を拡大しており、近々IPOの計画もあるようです。退役軍人が養鶏場に投資したところからスタートした極めてアナログなビジネスだということを思うと、ある意味のチャイニーズドリームなのです。ちなみに目指すは、「中国のケンタッキーフライドチキン」だとか(笑)。

さて、難しい話はさておき、実際に、めっちゃ人気だし、めっちゃ美味しいのです。繁華街やオフィス街のランチタイムには、11:30 くらいからどんどんお客さんがきて、長蛇の列になります。特に、鳥スープが、ほんとに、めっちゃ美味しいです。元々は安徽省の食べものですが、上海の人たちは意外とこの鳥スープが大好きなのです。

店内システムは、学食みたいに自分で好きなものをトレーにのせ、最後の会計は、トレー上のものをカメラで読み込んで自動的に計算、wechatあるいはアリペイで支払うという今どきのシステムで、効率もいいのです。鳥をメインにした中国版「まいどおおきに食堂」ですが、ITが導入されている点で、こちらのほうが近代的ともいえます。

さて、この日、私のオーダーは、おかず2皿、スープ、饅頭で、49元(やや取りすぎ)。
上海では学生並みの庶民的な値段ですが、弱い弱いアジア最貧国家の通貨日本円に換算しますと約1000円。日本からの出稼ぎ労働者にはちょっと高い感じがしますが、上海ではプロレタリアート向けの普通の価格設定となります。

(注)ちなみに私は週に3回は通っています。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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