上海通信Shanghai Report
【ビジネス編】中国最前線より_中国国际进口博览会(CIIE)
こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。
上海は、昨日からさらに一段と冷え込みまして、街ゆく人たちは厚手のコート姿、真冬の様相です。
さて、今回は、11/5~10の日程で、上海の国家会展中心で開催された中国国际进口博览会(通称进博会=CIIE)をご紹介します。
中国国際輸入博覧会は、中国にとっての「輸入」をテーマとした最大級の総合見本市です。2017年5月に開催された「一帯一路」国際協力サミットフォーラムにおいて習近平国家主席が開催を発表し、中国が世界へ向けて市場開放を発信する国家レベルの行事として位置づけられているものです。
国家主席肝いりということで、コロナ禍においても、この展示会だけは中止や延期になることなく、厳重な感染対策のもと、実施が継続されてきました。2018年の初回から、日本の多くの企業が出展してきましたが、コロナ禍は海外のみならず国内からも来場者が大幅に減少したこともあって、本来の目的をなかなか達成することができなかったように感じます。
しかしながら、コロナ禍が終息した今年は、久しぶりに来場者も戻り、出展企業も増えて、ビフォアコロナに戻ったような賑わいで、停滞する中国経済の起爆剤としての期待も高いのです。
JETROの日本パビリオンには、日本酒を中心とした食ブース、アウトドアやペット用品をメインとした雑貨ブースがあり、処理水問題で水産物などの展示は自粛されていましたが、日本ブランドの商品はどれも、多くの来場者に注目を集めていました。
最後に、当社として、今年、唯一お手伝いさせて頂きましたイスラエルの医療機器メーカーInsightec様のブース内コーナーの様子です。同社は、会期中に中国企業との業務提携も発表し、今後の中国市場開拓に向けて大きな一歩を踏み出しました。
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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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