上海通信Shanghai Report
【ビジネス編】中国最前線より_クレヨンしんちゃん映画公開イベント@上海
こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。
今回ご紹介するのは、11/17~12/17、上海白玉兰广场というオフィス併設ショッピングモールで開催されているクレヨンしんちゃんの最新劇場版(映画)の公開に合わせたプロモーションイベントです。クレヨンしんちゃんは、中国語で「蜡笔小新(la4 bi3 xiao3 xin1)」といいます。
当社は、日本から持ってきた高さ10mもの巨大オブジェの設置作業をお手伝いさせて頂きました。
日本の漫画とかアニメというのは、中国ではいまだに物凄い人気があります。特に、クレヨンしんちゃんとか、ドラえもんとかは、比較的外国文化の流入に寛容だった時代に幼少期を過ごし、テレビなんかで日本のコンテンツに触れた80後世代に、絶大なる知名度と人気があるのです。
会場では連日、子供向けのゲームをやったり、グッズ販売をしています。上海では商業施設も乱立が目立ち、人口2400万都市といえども、それなりに目新しいテナントをリーシングしたり、集客イベントを開催したりと、一応ある程度の努力しないと、あっという間に消費者から廃れて、ゴースト化してしまいます。ですので、このようなイベントはお互いの利益を鑑み、モール側とIP側との取引はバーターで実施されることが多いです。
中国経済の低迷が顕著となるなかで、ローカル企業も、外資も、あの手この手を繰り出して、消費喚起しようと必死なのですが、なかなか消費マインドは上向いてこないのが実情です。ただ、唯一このアニメコンテンツの領域だけは、景気の動向に大きく左右されずに元気を維持しているので、ブランド側からは、どうにかタイアップなんかして起爆剤にできなかと、大きな期待が寄せられています。
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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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