上海通信Shanghai Report
【ビジネス編】中国最前線より_カゴメ販促イベント@上海
こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。
今回ご紹介するのは、カゴメ野菜生活、ホワイトカラーOLをターゲットにしたシェアオフィスとヨガスタジオでの、特に季節限定商品「博多あまおう」をメインにしたサンプリング即売イベントです。
年末年始、12/20~1/11Kr.Space氪空间というシェアオフィス6カ所と、12/23~1/13Vita瑜伽教室3カ所で実施しました。基本的に、飲料の繁忙期は、暑い季節になりますが、年末年始の寒い季節でも、なかなかの盛況ぶりでした。
中国では、果物系ジュースは結構昔から存在していた記憶がありますが、野菜ジュースというのは最近になって登場してきた印象があります。一般に中国では、もともと野菜というものは日常の食事で十分採れているという認識(思い込み?)があり、それをわざわざジュースで飲む必要はないと考える人が多くいます。しかしながら、日々時間に追われる忙しい現代人が増え、また、食事の西洋化によって、伝統的な本来バランスの良い中華料理を食べる頻度が減っている状況下、野菜ジュースで栄養を補うような生活者も増えて、そこに新たなマーケットが創造されているのです。また、野菜嫌いな子供にもジュース感覚で野菜を採れるというお母さんのニーズもあります。
一定のマーケットができますと、当然ローカルブランドを中心に、どんどん競合他社が市場参入してきます。国内大手メーカーなどは、後発をものともせず、強い流通網、コスト競争力などを駆使して、あっという間に市場を席捲するというのは、飲料の世界だけでなく、あらゆる業種で起こっている現象です。
ローカル競合に比べて、規模や、流通網、コスパ、広告宣伝予算などで、なかなか優位性が出せない日系メーカーですが、こうしたターゲットを絞った体験型の、地道な草の根販促活動が意外と反響が大きく、リアル販売だけでなく、EC販売の拡大にも繋がっていくことを肌で感じています。コロナ禍では、このようなリアルイベントがなかなか開催できなくて、ECがその威力を発揮しました。しかしながら、ECの値引き合戦による薄利多売だけではなく、リアルなコミュニケーションを増やして、ロイヤリティの高いファンを増やし、体験型のブランディングも同時に行っていくことが重要だと考えています。
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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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